2年前の大河ドラマ「平清盛」と崇徳天皇、清盛の出自
2012年1月に放送されたドラマの初回はショッキングな内容で始まりました。
清盛の実の父は白河上皇である、という内容です。
崇徳天皇や平清盛が「白河法皇の御落胤」であるという噂は鎌倉時代にもまことしやかに広まっていたようです。
今となってはDNA鑑定をできる検体も無いでしょうから、確定することは困難と思われます。しかし近い時代を描いた「源氏物語」などの記述から判断しても、当時の宮中に複雑な男女の契りの関係が存在したことは否定しがたいようですから、こういう話も決して「ありえない作り事」と決めつけることはできないと思われます。
このような複雑な血縁関係は、後の保元・平治の乱といった権力抗争の重要な背景であるとも考えられ、残された文書などから事実関係を解明することは有用と思われます。