nekonyantaro's diary

自分語りなど、よしなごと

ワガママちゃん

ダイヤモンド・オンラインに連載された「会社のワガママちゃん対処法」がとても興味深い。ここで取り上げられている「ワガママちゃん」は最近の新入社員世代を主に指している様ですが、必ずしもその世代に限った話ではないと思われます。自分にとって興味深い理由は、自分自身が非常にその傾向が強いように感じるからです。そして自分の両親にもそれが有ったと感じるのです。

同年代での集団生活をはじめる小学校後半期あたりの時期に、対人関係でもまれていないために精神的に未成熟となり、「ストレスに弱い」ワガママちゃんができあがるという事のようです。別の見方をすれば「集団の中での自分の位置づけ」に必要な「相場観」の様なものが形成できていないのかもしれません。

記事中気になったのが「自己評価が過大で自信過剰」な者が多い中「過度に自身が不足している場合も散見される」という点でした。対人関係の取り方が未熟なため、「どの程度自信を持ってよいか正しく判断できない」ようです。同じ問題を抱えていても必ずしも「自己評価が過大で自信過剰」となるとは限らず「自己評価が過小で自信が無い」となることもあるというのは興味深いところです。もしかしたら「自信過剰」な状態で行動して、現実に他人に通用しない事例が繰り返した結果、「自己評価が過小で自信が無い」状態になるのかもしれません。

このタイプの未成熟な人間の特徴として、「潜在的能力は人並み以上なので、適切なサポートをすれば成長する。十分成長して適切な自信を付ければもはやサポートは必要なくなる。」という場合が多いようです。ところが、多くの場合に周囲(特に上司や指導教官)はこれを理解できず「いい歳をして子どもじゃないのだから面倒みていられない」といって見放してしまうため様々な問題を起こすようです。中にはこのようなメカニズムのすべてを理解した上でサポートすることを拒否する上司も居るようですが、そのような状況が起こるのは上司自身も広い意味で同じ傾向を有する人間である場合のようです。

潜在的能力は十分なるわけですから、会社としての損得を考えれば「おだてて、なだめすかして」でも使い物になるようにする方が得策なはずです。