異文化への配慮の欠如 ～陥りやすい失敗

人間全般の陥りやすい失敗の一つに「異文化への配慮の欠如」という者がある気がする。

国際問題から家庭内や友人間のトラブルまで、なにか不都合が生じるときは、これが根底にある場合が多い様な気がする。Aさんにとっての「常識」がBさんにとっては「とんでもないこと」、という場合もあるし、Aさんにとっては「許しがたいこと」がBさんにとっては「望ましくないこと」という場合もある。

問題は前者よりも後者の場合。「否定的である」事では一致しているのだが、その強さに差がある。いわゆる「温度差のある状態」だが、これは日常で頻繁に起こることで、意外と問題をこじれさせる危険性がある。正面から対立していないだけに、深刻さを見落とす危険もあるが、このような温度差を持った状態で継続的な関係を維持することは、当事者にとって想像以上にストレスとなる。