nekonyantaro's diary

自分語りなど、よしなごと

先週の記事の続きです。

参照先の記事を何度か読み返して、自分の読み方の不十分さ故の不適切な記述があったことに気づきましたので、修正しました。論旨は変わっていません。

さて、この参照先記事に関していくつかの記事を読みましたが、大学でも同様の問題を抱えた学生に頭を痛めている教官がいるようでした。あれこれ濫読していたため当該記事を再発見できないのですが、「そういうことは子どもの頃に家庭でしつけておくべき事でなんで大学が面倒見なければならないんだ」という感じの主張でした。

たしかに「高等教育機関」としての大学の役割を考えれば、「学生はしっかりしたモチベーションを持っており、勉強すること自体がストレスになるような奴が来るところではない」というのも一理あります。したがってこれのような学生の面倒を見ることは本来業務ではなくいい迷惑だ、という主張も頷けます。

しかし見方を変えれば「教育者」としては、そのような学生に学問の楽しさを気づかせ、社会に出て役立つ有能な人材に育てられたら、それは「職務上の最低限の義務」を超えた達成であり、正当に評価される業績です。最初から自分は研究者で教育は本業でないと考えている教官もいるようで、それはそれでまた別の問題です。

組織論としてみるなら、大学が入学を受け入れて授業料という報酬を受け取った以上、何らかの「学業成果」を身につけて卒業させるように努力する義務はあります。もちろん大学側が十分な努力をしても、本人がそれに応えないなら卒業させずに退学させる方法もあります。しかし多くの大学は「経営」を成り立たせるために、数値として途中退学率が高くなることを嫌います。本人が登校拒否でもしなければ、適当に指導してせいぜい1年か2年留年させて卒業させているというのが現状のようです。

ワガママちゃんにしてみれば、このような経験が「まあなんとかなる」という根拠のない自信となり就職してから問題を起こす原因になりかねません。