nekonyantaro's diary

自分語りなど、よしなごと

他人に認めて貰える主張をすること

会社でもそれ以外の集まり(趣味サークル、地域の自治会など)でも、何かをやるのに多数の賛成や特定の立場の人の承認が必要となるケースは多々ある。

特定の人である場合、その相手が自分の提案に好意的であるか、元々自分を信頼してくれている場合は、比較的容易に承認を得ることが出来るだろう。自分を信頼している人が提案に疑問を投げかけるとしたら、それは説明不足のために承認を与えるに必要な安心感をもたれていない、と考えるのが妥当だろう。

問題は、自分を信頼していない人を説得しなければならない場合だ。一番早く確実な方法は、その「対象者」が信頼しているだれかを味方に付けて、「口添え」をお願いすることだろう。現実には残念ながら、そういう人が簡単に見つからない場合も多い。組織内で意見が二分される事案の場合は、自分に味方してくれる人は全員が「対象者」から信頼されていない人、と言う場合も十分あり得る。

だが、もっと悲惨なのは、自分の主張を理解してくれる人が誰も居ない場合。これは多くの場合、日頃から周囲と友好的な関係を作れていないか、そもそも実現しようとしている主張が無茶なものである、あるいはその両方に当てはまっている状況でおこる。そして、長期的には後者が前者の原因となる。

つまるところは、多くの人が認めない様な無茶な主張はしない方が良い、という結論になる。もちろん「ここぞ」という場合には、孤軍奮闘してがむしゃらに周囲を説得して廻る必要が有るかも知れない。しかしそのようなことは、そう頻繁にある物では無いし、その場合には、十分な情勢把握を行い慎重に理論武装した上で、外堀から埋めていく様に周到な作戦を立てて実行するしかないだろう。この努力を怠って、徒に支持されない意見を声高に主張することは、おそらくは今でも十分に悪い自分の立場を更に悪くするだけで、良くすることはまず有り得ない。